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糖尿病の合併症3〜糖尿病性腎症について

今回は糖尿病の合併症の一つ、糖尿病性腎症についてお話します。

腎臓は糸球体という細小血管塊が集まった組織で、血液が運んできた体内の老化物をろ過する役割があり、左右の腎臓にはこの糸球体が100万個ずつあります。

糖尿病性腎症は、この細小血管が狭くなり、老廃物を充分にろ過できなくなって起こり、高血糖・肥満・高タンパク・高食塩・ストレスなどの悪い因子により進行に拍車がかかると言われています。

微量のタンパク(アルブミン)を感度よい方法で尿から検出する「微量アルブミン検査」とがありますので、血糖コントロールが良好でも予防の意味で年1回はこの検査を受け、腎症の早期発見を心がけてください。


腎症の5つの段階と、その症状と治療のポイント

1.「正常期」…予防がまず治療の目的であり、臨床的症状は無し。

2.「微量アルブミン尿期(早期腎症) 」…治療の目的は進行を抑えること。微量アルブミン尿検査が陽性で、この時期から血圧の上昇が見られるので、厳格な血糖コントロールと血圧の管理が行われます。

3.「顕性腎症期」…治療の目的は進行を遅らせること。タンパク尿が陽性なので腎機能が悪くなり、むくみが出きます。血糖と血圧の管理に加え、腎症の治療に重点を置いた食事療法の切り替えが行われます。

4.「腎不全期」…治療の目的は症状を抑えること。「尿毒症」や「貧血」など様々な腎症の症状が出てくるので、それまでの治療・管理に加えて、水分制限と経口剤(SU剤)からインスリン療法への切り替えを行います。

5.「透析期」…透析を開始します。透析には「血液透析」(90%、週に3回、病院で4〜5時間をかけて行われます。)と「腹膜透析(CAPD)」とがあります。

6.末期腎不全…透析療法及び「腎移植」がありますが、日本では糖尿病性腎症による腎移植はあまり行われません。

糖尿病による腎臓障害の予防も、血糖コントロールと定期的な検査は不可欠です。

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